通訳案内業:就職 資格

通訳案内業

自分の語学力にどれくらい自信がありますか?
多くの人は義務教育中に英検を受けたことがあると思いますが、おそらく普通に企業に就職した人や主婦業をしている人には、その程度の英語力で十分困らないと思います。
しかし外語大学を卒業したり海外留学の経験があるなどで、自分の語学力を生かして就職したい、と思っている人も少なくないでしょう。

語学力を生かした仕事にはいろいろありますが、通訳案内業という国家資格もあります。
仕事内容は、日本を訪れた外国人に日本での旅行を楽しんでもらえるよう、外国語で案内をします。
試験は1次、2次試験があり、語学力だけでなく、日本の地理や歴史、政治、経済、産業から文化に至るまで、一般知識ではありますがとても広い範囲から出題されます。
また、外国からのお客さまをもてなす仕事ですので、知識と教養だけでなく、サービス精神も必要になってくるでしょう。
現在活躍中のガイドは大半が女性となっています。

通訳案内業は合格率が約6〜7パーセントと取得が大変難しい資格になっています。
資格を取得し、いざ就職ですが、多くの人は日本観光通訳協会や人材派遣会社に登録し、依頼を受けて仕事をする形態をとっています。
コンスタントに依頼があるわけではないので初めは収入も安定しませんが、旅行者の多い春と秋や国際会議やイベントなどがあって忙しい時期は高収入が得られます。
ただ、円高などの影響を受けやすい仕事であることも事実で、ツアーが減少すれば仕事の見通しも暗くなってしまいます。
そんなときには、翻訳や通訳の仕事を掛け持ちしながら働いている人もいるようです。
現在、別の仕事をしながら通訳案内業の資格取得を目指している人は、とりあえず今の仕事は続けながら受験する方が賢明かもしれません。
社会経験、人生経験を積んでからこの仕事へ転職しても遅くはないと思います。

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