ネイリスト技能検定試験：就職 資格

全国各地にネイルサロンが次々とオープンし、指先のおしゃれが身近なものになってきました。
ひとむかし前までは、爪のおしゃれと言えば赤やピンクのマニキュアできれいに彩るくらいだったように思います。
いつからか、ひとつの爪に何色も重ねてきれいなグラデーションを作ったり、ビーズやシールを貼り付けてキラキラと飾るようになり、今ではとても繊細な模様が描かれたりパッと目を引く派手な装飾を施したりと、その技術の進歩にも驚きます。
爪先を華麗に彩るネイルアートは、若い女性だけでなく、主婦層にもが身だしなみのひとつとして、あるいは自分へのごほうびとして、また遊び心や個性を表現するものとしてすっかり定着しています。

ネイルアートが広く普及したこともあり、ネイリストが人気の仕事となっています。
人気の仕事だけに技術の向上は必須で、顧客の信頼を得るためにもネイリスト技能検定の資格を取得しておくことが重要となってくるでしょう。
ネイリスト技能検定試験は、日本ネイリスト協会が主催する試験で、ネイリストとしての知識と技術を試されるものです。
３級〜１級があり、２，３級の受験資格は特になく、１級は２級合格者のみ受けることができます。
３級試験の場合、試験内容は実技でテーブルセッティング、消毒管理、カラーリング、ネイルケアの技術が試され、学科試験では爪の構造などの基礎知識、衛生と消毒、ネイルケアの手順などが確認されます。
合格率は３級で約８６パーセント、２級で約３６パーセント、１級で約３４パーセントとなっています。

就職先は主に美容室やネイルサロンになりますが、人気のある仕事なだけに競争率が激しくネイリストとして就職するのはなかなか厳しいのが現状です。
やはり美容業界というのは、華やかな表舞台とは裏腹に、長い下積みが必要な厳しい世界なのかもしれません。
しかし、ネイルアートを施すのに必要な資材は美容室などに比べて少なくて済むので、実力さえあれば、自分で開業して花を咲かせるチャンスもあります。
そのためにもやはり、上級資格の取得を目指して、日々技術の向上に努めなくてはなりませんね。
あと人柄の問題ですが、ネイルアートの施術中に相手を退屈させないような社交性なども持ち合わせた人が向いていると言えるでしょう。